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こんにちは。SANPOの甲斐です。
前回からSANPOで行っているセラピーをご紹介していますが、第2弾の今日は、箱庭についてのお話です。
突然ですが、箱庭療法という言葉を聞いたことはありますか。私は、心理学を学ぶまで、全く聞いたことも見た事もありませんでした。私が箱庭療法と出会ったのは、心理学の学校に通っているときです。しかし、箱庭療法の授業ではなく、箱庭に飲み物がセットになった、ワークショップが初めての出会いでした。当時は何だかよくわからず、「試しにやってもらおう」とすごく気軽な気持ちでした。
台の上にいろんな人形やぬいぐるみ、ミニカーや小さい家など、ミニチュアのグッズがたくさん置いてあり、その中から「好きなものとか気になる子を3つ選んで下さい」と言われて、わけもわからず3つを選びました。選んできたグッズをテーブルに置くと、セラピストの方が、ミニチュアたちの事を1つづつ尋ねました。
「この子は今何をしていますか」とか「どんなところにいますか」とか、または「どこに行くのですか」とか・・・何が始まったんだ!?と思いながらも、聞かれている事に対して、答えました。選んでいた時は無意識でしたが、何となく選びながらもぼんやりとストーリーが浮かんでいたので、少し考えながらもすぐに答えられました。何度か繰り返しグッズについて話をしていくと、「あれ、何かこの前似たような事があったような・・・」思い当たる節がありました。するとセラピストの方が、「箱庭は、今のご自身の気持ちや心を表しているんですよ」とおっしゃいました。「どおりで思い当たる節があるわけだ!!」です。
そして、グッズについて今まで話したことを説明してくれました。箱庭はユング心理学を元にしていて、グッズのそれぞれに象徴があり、そこに自分を投影している事。私の選んだグッズと今までの話から、今の私の状況はこうなんではないか、と説明してくれました。
「えーーーっ!?なんでわかっちゃうの?」と、とっても驚きました。箱庭の説明をしてもらいましたが、なぜわかったのか不思議でした。象徴や投影という聞きなれない言葉だからかもしれません。ただ、なんの心の準備もなく自分の悩みを知られてしまったのに、それが嫌では無かったのです。それどころか、「実はそうなんですよ!どうしたらいいですか?」と尋ねていました。
すると、「ここにあったらいいな、と思うものを、もう一つ持ってきて下さい」と言われたので、また選びに行きました。すると、これからこうしたいと思っている事がそのグッズからわかるようでした。「こんな風にすると、踏み出しやすいと思いますよ」と言ってもらい、なるほど!と思いつつ、先に進めるんだ、と思えてとても安心しました。
このとき初めて箱庭の体験をして、「悩みの相談」みたいな堅苦しく仰々しい感じやイメージは無く、こんな風に気軽に試してみられたらいいのにな。人にほとんど悩みの相談はしたことがなかった私は(相談できる人がいなかった事もあって)、尚更これならやってみようと思える!すごくいいな。と思いました。私だけではなく、人に相談したくないと思う人、出来ないと思う人は他にもいるだろうな、と思ったからです。
この時はグッズ3つだけ選ぶプチ箱庭だったのですが、それでも臨床心理士の方がされる箱庭療法とはちょっと違う事がわかるかな、と思います。臨床心理士の方が行う箱庭療法は、大きな箱に砂が入っていて、そこにグッズを選んで置いていく。直接話をしたり聞いたりはしません。自由に表現する中で、基本的には見守る事が重要であるといわれています。
SANPOでは、プレイセラピーと言われる箱庭の特性をそのままに、グッズを自由に動かしたり、直接お話をして進めていく箱庭をしています。下記はその箱庭のイメージです。
A4より少し大きいサイズの箱に室内で遊べる砂を入れています。箱の中は青く塗っているので海や宇宙などに見立てたりする事もできます。そこにグッズを選んで置いていきます。
グッズはその時々で動いたり動かなかったりましすが、それも自由です。話しながら思うままに動かしたかったら動かして、動きたくなかったら動かさなくていいんです。
こんな風にみんなが集まったり、最後にもう一つグッズを持ってきてもらったりもします。
気持ちを切り替えるポイントだったり、次へ進むヒントが見つかったりします。
どんな話をしているかな?ちょっと気になるかもしれませんね。
思いもよらない事かもしれないし、そっちか!と思うことかもしれません。
自分の箱庭を作ってみませんか?
気持ちが楽になったり、きっと何かのヒントが見つかると思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
次回はカウンセリングのお話。
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